本当の戦いはここからだぜ! 〜第二幕〜

好きなものをどんどん語ります

『普通の人でいいのに!』を読んで抱いた心のもやもやを書いてみる。

 

ネットやSNSを中心にある漫画が話題になりました。

 

comic-days.com



拗らせたアラサー女子の偏った恋愛観を描いた読み切り作品です。正直これを同年代の総意かのように描くのはどうなのかなあ……と思います。

 

特にですよ、そもそも付き合う前に相手の男性と性格的に合わない部分があるのを自認しつつ交際し始めて限界がくると自分のタイミングで一方的に別れを切り出したり、その怒りをコントロールできないまま友人にもあたり散らかす主人公の性格に問題があるとしか……。あえてこういうキャラ寄せにしたのかもしれませんが、読後感はあまり良いものではありませんでした。この作品の感想を書くとなると長くなりそうでこのあたりで…。

 

主人公に対して共感は全く出来ないのですが、読み終えてある感情を抱きました。

「もしかすると、いずれ自分もこうなってしまうかもしれない。」という恐怖です。

 

 



今年で26歳を迎える社会人3年目なんですけど、いわゆる社会人の生活ルーティンも身体に染み付き始めたかなあという感じで。仕事はしんどいけどやりがいはあるし、映画を観たり音楽を聴いたりという趣味もそれなりに楽しめている方だと思います。

 

ですが、社会人になって毎日をすごい勢いで生きている中で、将来について漠然と不安を抱くことがあります。

 

「恋愛」「結婚」、この二文字が心のなかでチラつくんですよね。





自分の経歴というか交際経験は一人だけなんですけど、その人と別れたのが就活している大学4年生の夏頃だったので、ちょうど3年くらい経つのでしょうか。自分の理想としては結婚願望はありますし、子どもも欲しいなって思っていて、それなりに家庭も築いて両親も安心させてやれたらなあ…とは思っているんですけど、



 

 

ぜんっぜん、上手くいかねえ!!!

 

 

 

 

もうほんとに上手くいかねえ!!!



 

 

 

この3年間、何もしてこなかったわけではなくて、それなりに色々と試してみました。

まずは街コンに始まり、JISと呼ばれる相席バーにも行ったし、短期間ながらマッチングアプリとやらもやってみました。街コンで連絡先を交換して個人的に会ってご飯食べたりするにまで至ったんですけど、それも一度だけ。それ以外での出会いは連絡先を交換してもそれ以降なにか発展することはありませんでした。

 

 

最近だと、友人からの紹介でお会いした方もいました。その方は友人も含んだ飲み会で二回会って、そこから二人で遊びに行くという王道の流れでした。この時ばかりは本当に気合を入れなきゃと思って、どんな服を着ていくか・ご飯はどんなお店を予約するか・映画はどんな席にするか・身だしなみは大丈夫か、自分でも頑張ったなと思うくらいには色々と準備して臨んだんですね。それでも、このご時世なのもあって、連絡の頻度も減ってきて徐々にフェードアウトしてしまいました。



 

 

 

 

「縁がなかっただけ」「タイミングが悪かった」「次に切り替えていこう」、こういう声をかけてもらうんですけど、ここまで上手くいかないのはやっぱり自分自身に問題があるのだろうな…と思うのです。




これかなあと思う一番の心当たりは、二人になるとまるで話せなくなるところ、です。友人に紹介してもらった方と遊びに行った時はまさにそれで、相手もあまり話す方ではないからこそ自分が話題を出したり質問したり盛り上げられたら良かったんですけど、全くそれが出来なくて…。何を話せばいいかわからなくなる、文字通り頭が真っ白になるんです。



 

これが初めてならまだしも似たようなことが何回かあって、その度に不完全燃焼で「やってしまった…」で終わることがしばしば。意識し始めるとどんどん緊張してしまって「失敗したらまずい…」っていう思考が広がっていく感覚、とでもいうのでしょうか。それが相手にも伝わってお互いに気まずくなってしまう。世の中の女性すべてにそういう態度をとるならまだしも、同年代でまともに話せる子もいるので、異性として認識し始めると途端に緊張し始める、という厄介なパターンなのだと思います。




じゃあなんでこんなにも緊張するのだろう。

大学まで共学だったし頻繁にとは言わずとも女子と関わる機会もそれなりにあったわけだし、バイトも接客が必要だったけどちゃんと話せていたはずなんです。



おそらく素の自分に自信がないのかなあ、と。バイトであればそのバイトという役割の中で動けばいいし、会社でも自分はその会社を背負っているから形振りかまってられないっていう感じだろうか。要は自分の後ろを支えていたり囲ってくれている役割や立場があれば何の問題もないのだけれど、ひとたびそういうバックアップがなくなって丸腰の自分自身になった時に何もできなくなってしまう。



正直、自分のことがあまり好きではないんですよね。むしろ嫌いな方だと思う。決めたことがなかなかできないし、見た目にも自信がない。何かを成し遂げるための努力をすることが出来なくて、何度も挫折してしまっている。何年か前に自己嫌悪で本当に苦しくてどうにかなりそうな時期があったんだけど、その時の名残なのか未だに自分の心の奥でずっと突っ抱えているモノがある感覚。

 

 

じゃあ自分を好きになるために頑張ればいい、と普通は思う。それが当たり前だし、そのとおりだと思う。でも、好きになるための努力の段階でつまずいてしまう人間はどうすればいいのだろうか。自分の深層心理にあるこの感覚をどうにかしないと、少なくとも恋愛や結婚に関して、件の漫画の主人公のような拗らせた人間となってしまうのではないだろうか。そんな見えない恐怖におびえてしまうのです。




と、まあこんな事を考えながらも、お盆休み明けの明日からはふつうに仕事が始まるし、またいつもの日常が始まってしまう。忙殺されて流されてまた振り出しに戻ってしまいそう。

 

 

もしも限界がきてどこかへ行く際には、

ビザが必要かどうかだけはしっかり確認して飛行機へ乗り込もうと思う。

 

 

papapico.hatenablog.com

↑こちらも読むと心が痛くなります。

 

 

嫌われる勇気

嫌われる勇気