
(↑第30話の感想はこちら。)
今回の第31話は第18話から第30話までのクウガの活躍をまとめた総集編であり、雄介(演:オダギリジョー)が金の力を手に入れるに至った経緯と、その戦いを振り返っている構成となっている。『クウガ』としては二回目の総集編になるが、今回は新規パートとしてクウガの戦いなどはなく、ポレポレで開店準備をする雄介と妹のみのり(演:葵若菜)の会話パートが主に展開されつつ、ナレーションを務める立木文彦氏がクウガの戦いを振り返っていく。
#クウガ20周年配信 EP17同様、総集編は1日で撮り切るのが条件となっていたため、撮影場所もセット=ポレポレや社員食堂(警察の食堂)など、撮影所内にほぼ纏められていますが、グロンギがいたのも何かのセットの一角だと思われます。てかもう30分経った😅#kuuga#nitiasa#超配信#クウガ20周年
— 高寺成紀☺ (@taka_69s) 2020年12月26日
現在全国を巡業して開催されている『仮面ライダークウガ』生誕25周年を記念した『超クウガ展』において、金の力を得た4形態が揃い踏みしている展示がある。自分は福岡で開催された際に現地へ足を運んで観覧してきたのだが、かなりの至近距離で見ることができたため、思わず何枚も写真を撮ってしまったほど。その時にも思ったけど金の力を得たデザインほどシンプルで秀逸なものはないなと感じる。基本の4形態に金色の挿し色が入るか、ボディの一部の色を変えているだけなのに、全く別物に変わってしまう。しかし頭部は目の色以外は変わらないためちゃんと統一感は保たれている。以降に続いていく平成仮面ライダーシリーズにおける強化形態の文脈から振り返ってみても、ここまでシンプルなものは類を見ない。

ポレポレで映される報道番組で第4号と未確認生命体の戦いが取り沙汰されている映像がテレビに映る。劇中の報道機関が彼らの戦いをどう評価しているのか、はっきり分かるシーンは実は少ないので今回はかなり貴重なのである。それもテレビ朝日系列で当時放送されていた番組を使用しているので、リアリティにより深みが増す。4号が未確認生命体を倒すことを「殺害する」と表現しているのが、胸にくるものがあるなあ……と。報道上の表現として使用されているものの、確かに怪人を倒すというのは言い替えているだけで命を奪う事なのである。たとえグロンギが相手でもテレビからニュースが聞こえる度に生々しい嫌悪感に雄介は晒されていたのかもしれない。
そして劇中の報道でも言及されているが、コ゚・ガメコ゚・レを倒す際に放ったライジングマイティキックの破壊力は甚大でなんと半径3km圏内にある建物や交通機関に影響を及ぼしたとのこと。おそらく電車は止まり、通勤時間のラッシュがパニックを起こしたのだろうと考えると、どれだけ大変だったかは自分の社会人経験から容易に想像することができる。半径3km圏内というのはどの程度の距離感なのか、少し調べてみた。『超クウガ展』が開催される東京・福岡・愛知・大阪の4県の中心地に当てはめて実測してみた。





見ての通りとんでもない破壊力である。ちょっと数字的に盛りすぎたのかな・・・という気がしなくもないし、これで死亡者がゼロだったのは不幸中の幸いすぎるなあと。
今回のガメコ゚戦、そしてますます強くなる未確認生命体との戦いに向けて、クウガには金の力が必要不可欠になってくる。金の赤=ライジングマイティで倒さなくてはならない相手が今後も現れた時に、この大規模な破壊力でいかに死傷者を出さないかを考えた時に、一条(演:葛山信吾)のサポートだけでは限界が出る可能性が出てくるのである。そのタイミングで共に最前線で戦う桜井(演:米山信之)から第4号の正体について問われたり、第29話で新型白バイの開発が仄めかされたりと、今後の展開に向けての布石がしっかり繋がってくる。そう考えると総集編とはいえ、次のゲゲルがコ゚・バダー・バ(演:小川信行)に権利が移り、既にゲゲルの開始が描かれているというのは、次回のエピソードが大きな意味を持つことになる暗示だったのかなと。
#クウガ20周年配信 高架下でバダーの犠牲となった青年は、クウガのスーツアクターで、古代の戦士クウガ(シルエットで雄介のイメージに登場)や、EP1でグムンの犠牲者の警官(EP31で復活)も演じたJAEの富永研司さんです。#仮面ライダーセイバー #kuuga#nitiasa#超配信#クウガ20周年
— 高寺成紀☺ (@taka_69s) 2020年12月26日
ここからは『クウガ』も後半戦に突入。
それでは次の更新で。