超・遠征!〜日帰り福岡旅行と『超クウガ展』の思い出〜

 

 

 

 

AM 7:50 新大阪駅

朝の通勤ラッシュで混雑する御堂筋線の構内をくぐり抜けながら、新幹線の改札口に向かっていた。それは仕事や研修の出張へ行くのではなく、数年来待ち望んだ”ある人”との邂逅を果たすためだったから。

 

 

その人物とは……

「ブログクリーンアップ Advent Calendar 2025」主催者の木本仮名太さんである。

 

 

adventar.org

(当記事はブロクリ2025、ブログクリーンアップ17日目の記事です。昨年に続いて参加させて頂き感謝です。ありがとうございます!)

 

 

 

 


今年で放送25周年を迎え、平成仮面ライダーシリーズブームの火付け役となった「仮面ライダークウガ」。そのアニバーサリーを記念して、当時の貴重な資料や関係者のインタビューを集め、クウガや怪人達の迫力ある展示と共にその軌跡を振り返る『超クウガ展』が全国4都市を巡回して開催されている。

 

kuuga25th.com

 

 

自分が生涯をかけて愛して止まない作品が、25年の歳月を経ても尚愛され、単独で展示を行うという二度とない機会にめぐり逢えたことは、やっぱり奇跡なのではないかと思う。この知らせを聞いた時は、それほどまでに本当に嬉しかった。ちなみに最初の開催地となった東京会場のチケットを熾烈な予約競争の中で2枚も勝ち取ったのだが、仕事の都合でどうにもならず断念。しかし、次の開催地である福岡なら行けるかもしれない。

 

 

そこで頭によぎったのが、念願のオフ会だった。

 

 

木本さんと知り合ったのはTwitterにスペースが実装され始めた2021年に遡る。共通のフォロワーを会して知り合い、お互いにはてなブロガーだったこともあり、スペースで意気投合したのがきっかけだった。あのころは連日毎夜スペースを開いていたが、当時生まれたばかりの娘さんが夜泣きで起きた頃に自分が開いていた深夜のスペースで盛り上がったのはとても印象深く残っている。娘さんのお声が時折聞こえてくる度に、心が温かくなった。「いつかお会いできれば……」と思いながらも、時と場合がなかなかに合致せず、蓋を開けてみれば木本さんだけに会えていない、といっても過言ではなかったのだ。だからこそ、ここでオフ会を何としてでも開かなければ、二度と会えないのではないかとさえ思った。

 

kazurex1215.hatenablog.jp

 


そこで木本さんと関わりのある方数名にお声がけをし、なんとか平日の一日を押さえて『超クウガ展』へ行く段取りに。自分のような独り者はいくらでも都合はつけられるが、他の皆さんは結婚もしており、お子さんもいる。そして三者三様に仕事上の都合がある。各々に多くは語られなかったが、全員が揃う一日を確実なものとするために、職場と家族への丁寧な”根回し”が、きっと施されたに違いなかった。自分も職場の繁忙期が毎年夏場に差し掛かるため、仕事を残さず他の日を出勤にして帳尻を合わせていくことをしたので、他の皆さんはより多くの気配りが必要なことは容易に想像が出来た。

 


お声がけをした一人はこのブログにも度々登場して頂いているRyo兄さん。兄さん自身も木本さんとは親交が深く、お誘いしたところぜひ一度お会いしたい!と今回の提案に快く承諾してくれた。新大阪駅から一緒に乗り合わせた新幹線の車内は、博多駅までの2時間30分弱という移動時間をまるで感じさせなかった。なぜなら、ずっっっと喋っていたからである。今年の阪神はどんな調子か、ウルトラマンカードゲームの動向、私生活のことや仕事のこと、ああでもなければこうでもない話を延々と話していた。兄さんとは同じ関西圏に住んでいるため、今年もほぼ月イチのペースでご飯に行ったり、with息子君で甲子園観戦&ウルカご指導など、正直親戚よりも会う頻度が多かったのはちょっと面白い。フッ軽そして良き相談相手になって頂き感謝である。

 

www.bokuboku12.net

 


博多駅に到着して新幹線の改札出口を抜けた中央口には、見覚えのある人影が一つ。それは結騎了さんだ。もともと超クウガ展の開催に合わせて福岡に来る予定だったことを知り、「もしよろしければ……」とお誘いさせて頂いていたのだ。自分がまだ大学生だった10年程前からTwitterで知り合って以降、こういうオフ会が出来る間柄になれるとは露にも思わなかった。当時の自分がそれを知ったらびっくりして声も出ないはず。結騎さんが関西に来られた際には自分とRyo兄さんで酒席を交わしたこともあったのだが、それも約2年前の話。時間の経過が早すぎて横転しそうになる。そして実は結騎さんはナマの木本さんに面識のある人でもあったのである。

 

www.jigowatt121.com

 

 


その隣に初めて見る人影が、もう一つ。


確かにそこにいた。

 

間違いなくそれは木本仮名太さんである。

 

Twitter(自称:X)のスペースで何度もお話をした、温かく優しい声が博多駅の中央口に広がる。「あ!!スペースで聞くのと同じ声だ!!」と遂にお会いできたことの感動が大きかったがゆえに、IQの低い進研ゼミみたいな反応をぶちかましてしまった。

 

kimotokanata.hatenablog.com

 

 

 

※※※※※※

 


クウガ展の開催時間まで時間の余裕があったため、以前この地に住んでいたこともある結騎さんの案内で、昼食と博多駅周辺の散策に向かった。博多駅構内にある「博多めん街道」で本場の豚骨ラーメンを味わうと衝撃を受けた。豚骨ならではの人を選ぶ独特な匂いに反して、口に運んだスープはしっかり濃厚さと旨味を兼ね備えながら想像よりもスッキリしている。「この匂いさすが豚骨……でもあれめっちゃ飲めるな……。でもこの匂い(以下略)」という無限ループ。

 

 

博多駅周辺は再開発が進み、目新しい商業施設や高層ビルが立ち並んでいた。訪れた際も今まさに工事中の現場がいくつもあり、街そのものが現在進行形で進化し続けているような印象を受けた。と思えば、福岡会場となる西鉄近辺に入ると、昔ながらの商店街が現代に即した形で今なお繁盛していたり、中規模くらいの大きさで展開される大手ブランドショップがブロック街的に配置されているのも面白かった。この中規模くらいのスケールが絶妙で、買い物疲れが起きにくい丁度よさが魅力的だった。

 

 


そして、到着。

いよいよ待ち焦がれていた『超クウガ展』へ。

 

 

 

 


一言で言えば、最高だった。

 

近すぎるほど目の前に設置された迫力のある展示物や、企画段階のプロットから本放送中の動きに至るまでを当時のスタッフや監督方の貴重な証言で振り返ることができるありがたさ。各話ごとにストーリーボードがしっかり配置されつつ、良いタイミングでクウガの各フォームやグロンギの立像が拝める幸せ。

 

そして何よりそれらの展示にオダギリジョーの音声ガイドを聴きながら回れるなんてそんな事があっていいのかと。『仮面ライダークウガ』で全てが満たされる空間が実在し、そこに自分が今いる幸せを噛み締めながら歩いていた。

 

 

 

※※※※※※

 

その後、平成ゴジラシリーズで怪獣たちに蹂躙された場所を散策しながら移動し、かの有名なキャナルシティへ到着。初めて来たはずの場所なのに、どことなく既視感を感じるのはなぜなのかと疑問に感じていると、どうやら大阪の難波にある「なんばパークス」と同じデザイナーの方が設計されたとのこと。吹き抜けの建物を抜けると中心に水場が設置されているところとか「完全にな、なんばパークス!!!」と感動したりしていた。

 

 

そして晩は一軒目に焼鳥屋へ。どうやら九州のとり皮串はぐるぐる巻きにされているらしい。食べてみると美味しいのは言わずもがなモチモチ感が楽しい。今まで食べていたとり皮の概念が覆されてしまった。二軒目にはもつ鍋屋さんへ。そりゃもう抜群に安定して美味しいに決まっており、あっさりしたお出汁が既にビールで爆酔していた自分には染み入る優しい口当たりだったことをよく覚えている。今回のお店選びや日中の観光ガイドも、全て結騎さんの完璧なエスコートによるもの。以前自分のいる関西にTwitterの友人が遊びに来てくれたが、ろくに案内もできなかったことを少し反省した。今度から自分も、もう少し色々案内を頑張ろうと思った。

 

もちもちの鶏皮串

積み上げられたニラが画角に収まらず思わず縦型にして撮ったもつ鍋

 

 


※※※※※※

 

自分は昨年で30歳を迎えたが、他の御三方とは歳が6~7つほど離れている。学生時代に換算すると、自分が小1だと既に小6もしくは中1になっている年齢なので関わりは少ないし、これが会社であれば役職があったり各々に後輩や部下がいたりご年齢なので、横同士で集まる機会も少ないはず。そのため御三方のような人たちが同じ場にいることも、そして自分がその場に居合わせていることも、全てが貴重な機会だったとあらためて思った。

 

オフ会あるあるなのかもしれないが、実際に顔を付き合わせて話をすると、趣味の話はほとんどせず、仕事や家族などの実生活について語り合うことがほとんど。仕事において前進するための悩みであったり、子育ての大変さと嬉しさを共有する御三方の姿は紛れもなく”夫”の姿だった。

 

僭越ながら自分の私生活についてお話を振って貰った時も、御三方それぞれで意見の方向性が違っていたのがそれぞれのアイデンティティを感じてとても印象深かった。前に進めていくためには自分が覚悟を持つ必要性を説いてくれた結騎さんが、しかし相手の意向も聞きながら考えていく方向性を示してくれた木本さんが、だからこそ互いにとってベストな答えを見極めなければいけないことをRyoさんが、自分に対してアドバイスを送ってくれた。

 

意見の全く違う三人が同じ場に集うこと自体が、普通の実生活やその延長線であってもなかなかに難しいことだと思う。しかしそれでも一堂に会せたのは、根にある大事な部分というか価値観のようなものが一致しているからなのかなあと。じゃあそこがなぜ共有できているのかといえば、やはりブログがあったから。記事の中に込めた文章には作品の感想や日常の雑記に留まらず、個人の思いや考え、滲み出てくる人柄が必ず乗せられて出力される。それは情報の入れ替わりが激しい現代のSNSでは流動的に消えてしまうものだからこそ、手間暇をかけて言葉を紡ぎながら仕上げるブログの存在意義なのかもしれないと感じた。そんな御三方のような面白いブログを書けるようになりたい、この記事がその一歩目になれるようにという決意を込めて、筆を置く…いやキーボードを置きたいと思う。